企業に提出する書類であることを意識して、キレイに見やすい構成にしましょう
職務経歴書は見易さを意識して、文字の大きさを10.5~12ポイントに設定しましょう。書く内容が多い人は、10.5ポイントの小さな文字でも問題なく仕上がると思いますが、内容の少ない人が小さな文字で文章を作成しても、余白の多い書類にしかなりません。書くことが少ない人は12ポイントの文字で、あまり余白を作らないように工夫して文章を作成してください。
職務経歴書
20●●年●●月●●日
氏名:履歴 書子
【経歴要約】
約●年間の営業、マーケティング、プランニングなどを経験してきました。販売企画には特に力を入れ、3年前からは主にWEB上でホームページを使用した商品展開を行なってきました。CSSやHTMLの知識も充分にあり、ホームページの企画から制作までを担当していました。
【職務経歴】
平成●年 有限会社●●企画 (正社員) 20●●年●月~20●●年●月
資本金●千万円 従業員数●●名 広告企画・制作 営業部門企画担当
【職務内容】
・広告販売戦略のご提案・実行
・キャンペーンの企画
・クライアントに対する販促活動
【職務実績】
クライアント様よりご依頼いただいた広告制作について、ご希望・ご要望などをお伺いし、商品のコンセプトや魅力が伝わりやすいキャッチコピーや、レイアウトをご提案。多くのご提案にて商品の売り上げを3~5割アップさせることに成功させており、クライアント様のリピート率も8割と高く、3年連続で前年対比120%の利益を計上しました。
【自己PR】
商品の特徴を理解した上で、顧客獲得のための広告制作を行なってきました。使用する画像の撮影や、WEBデザイン、キャッチコピーの考案にも積極的に参加し、宣伝としての効果を最大限に発揮できる広告の品質にこだわり、広告制作に取り組んでまいりました。市場のニーズにこたえられるよう、トレンドのチェックは欠かさず行なっており、いつでも新鮮な情報と企画を持って、新たな顧客開拓を行ないます。
年代別に職歴をまとめ、過去のものから順番に書いてゆく
職歴が多い場合は、入社した会社の名称と、職務内容、職務実績を1つのテーマと考え、そのテーマを順番に書き足していきましょう。会社の名前の横には勤務期間(20●●年●月~20●●年●月)を書きます。退職理由などは一切書かなくても大丈夫なので、よりアピールしたい職歴の部分を詳しくかくと良いでしょう。
ただし、4ヶ月以上の大きなブランク(無職の期間)がある場合には、退職後何をしていたかを明確にするための項目を別途設け、分かりやすい理由を簡潔に書いておきましょう。理由が長くなる場合は、職歴を書き終えた後に、ブランク期間に対する理由を述べるスペースを作ってください。
転職回数が多い方は、定着しない人材だと思われぬよう、アピールしたい職歴の内容を丁寧に書き入れてください。携わった職に関して、すべてをアピールしていては、1枚~2枚の用紙におさまりませんね。また、アピールポイントばかりの職務経歴書というものは、読み進めるにつれ、前半部分で強調された印象が徐々に薄れてゆく傾向にあります。内容にも、文章にもメリハリをつけることが大事なのです。
職務経歴書の中で、採用担当者の注目を浴びる部分
職務経歴というものは、直近のものほどより多くの注目を集めます。例えば、IT企業へ応募する際、10年だがライバル社に勤めていた経験がある…と 書いても、情報が古すぎてインパクトがありませんよね。また10年前の企業情報を得たところで、応募先の企業側に得することはあまりないことでしょう。そ ういう面でも、職歴とは常に新しいものが注目を集めているわけです。
どうしても応募内容のスキルや経験と合致する職歴が昔である場合は、その会社を退職してから今まで、スキルや経験をどこでどんなふうに活かしてきた のかを工夫して書きましょう。関連企業を退職したのは随分前のことだけど、今の自分が持っているスキルや経験は決して古いものばかりではなく、新しい情報 を常に取り入れているのだということを強調しなければいけませんよね。
さらには、現在●●についても勉強中であるし、●●の資格や検定も取得しましたということを書くと、より効果的です。採用担当者は、この人材ははた して即戦力になるかどうかを見極めようとしています。戦力になります、こんなこともできます、これについては勉強中ですし、将来はこんな資格も取得してこ れだけ貢献します…そんなアピールでもよいでしょう。職務経歴書はワードやエクセルなどのソフトで作成して提出することも可能ですから、是非、社会人とし ての感性がキラリと光るような書類を作成してください。
【次のページ→封筒・添え状の書き方】