会社を辞める!?自由な働き方のメリット・デメリット

会社を辞める!?自由な働き方のメリット・デメリット

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自由な働き方の落とし穴、そのデメリットとは?

ネットを利用したビジネス

数年前より、ネットを利用した新しい働き方が増えてきました。自作したイラスト、動画、スタンプ、ホームページなどを始め、音楽コンテンツ、書籍やコミック、ソフト&システムパッケージなど、デジタル化できる素材であれば、ネット上で何でも販売することが出来るようになったからです。

またヤフーオークションだけでなく、個人でもamazonへ商品を出品できるようになり、僅かな資金でぷちネットショップを始めることも可能になりました。

しかもこれらはすべて、自宅に居ながら、好きなときに好きなだけ出来る仕事。片手間で給料以上の収入がある!と自慢げにブログを立ち上げ、起業した経緯などを紹介している人たちも目立ちます。

月収100万円です!とか、年収1億などと聞くと、そんなに稼げるのなら自分もやってみようと、就職活動そっちのけで作業に没頭した経験がある方もいらっしゃるでしょう。

誰だって好きなこと、楽しいことを思いきりやって収入が得られるなら、挑戦してみようと考えて当然です。しかし実際に見よう見マネで何かを始めてみても、いきなり大金が手に入ったり、突然人気が出たり、毎月安定した収入が発生するようになるわけではありません。

ちょっと努力すれば、ちょっと頑張れば、ちょっと苦労すれば成功できると想像しているうちは、何事もうまく行かないのが現実です。くれぐれも多額の借金を背負っての、夢見がち起業などしないよう、ご注意ください。


自宅で仕事することへの憧れと現実

自営業と税金

確かに月収100万円!という文字だけを見るならば、通常のサラリーマンよりも楽をして多くを得ているように見えるかもしれません。しかし、それが大きな落とし穴であると語っている人は少ないように思います。

例えば普通のサラリーマンで、手取り月収が25万円だった場合、この金額は、各種税金、健康保険、年金、退職金の積み立て等々が引かれ、手当などを含めた額のこと。

しかし自営業の場合は、月々、国民年金と国民健康保険料が引かれ、年収からは所得税、住民税、事業税を支払わねばなりません。

年収(売り上げから経費を差し引いたもの)が1200万円だとすると、単純に計算しても所得税だけで200万円ほどの支払いが必要になります。住民税も軽く80万円は超えますし、業種にもよりますが事業税だって100万円以上かかるでしょう。

通常の国民年金は月々15000円程度ですが、扶養人数が多ければ金額も多くなりますし、国民健康保険料は年間65万円位と、社会保険に比べてかなり高額。つまりすべてを差し引くと、月の手取りは55万円ほど。

ボーナスも退職金もなく、また数年後には事業が立ち行かなくなっているかも……と考えると、このお金でとても遊ぶ気にはなれないと思います。地道に働いてさえいれば一定のお給料が貰えるサラリーマンに比べ、自営業の収入は非常に不安定。

よくテレビ番組で紹介されるセレブたちのように、旅行へ行ったり、欲しいものを好きなだけ買ったり、高級マンションに住んで優雅な生活をするためには、最低でも年収が3000万円以上である必要があると、成功者たちは語っています。

これを達成するためには、とても1人であれこれ動くだけでは足りず、従業員の手が必要になってくるはずです。しかし社員を雇い、会社を作ったとしても、継続した利益を出すための工夫、サービスや商品の品質を維持する努力、上手なコストカットの方法や、税金対策について。

お客様への各種対応やホームページの運営、社員同士の派閥問題や能力と作業効率について。ボーナスの支給、社会保険料の半分を負担する、手当の支給や環境・待遇改善などなど、経営者が抱える問題は多岐に渡り、とてもサラリーマンの比ではありません。収入が多いから羨ましい、自宅で仕事なんて憧れる……と思うのは実態を知らないからこその幻想に過ぎないことを覚えておきましょう。


結婚したくない職業は自営業!?

女性が最も不安を感じる仕事

自営業者とは結婚したくないという女性が非常に多いです。今は運よく収入があるものの、10年後、20年後にはどうなっているか分からないという不安があるため。特に男性の場合、ネットで一時的な大金を得て味を占め、「これで食べていける!」と、安易に職場を辞めてしまう方が多いのだとか。

しかし、蓄えも知識もないまま自営業となるため、3年以上続く人がいないとも聞きます。これはネット上での商売に限ったことではありませんが、大抵の場合、人気が出るのも飽きられるのも一瞬の出来事。常に新しいものを新しい形で提供できるアイデアや技術、そしてユーザーを引き付けられる運営者の人間性がなければ、そこから先を生き延びることは出来ません。

どれほど人口が多い都会へ行っても、いつでも、何年経っても変わらず人気で常に人が溢れているお店はごくごく限られたところばかりです。必ず成功すると信じて、借金してまで店舗を構えたのに、いざ営業を開始してみたら失敗や想定外の出来事の繰り返しで赤字続きとなり、結局数年後にはお店をたたむことになる……という流れはよくあることの一つです。

給料が少ない、待遇が悪いと嘆きながら仕事をするよりも、今ある仕事をしっかりと仕上げ、給料や待遇をアップしてもらえるよう頑張る方が、よほどリスクが少なく堅実的なのです。

最初はアルバイトでも、パートでも、派遣社員でも構いません。いつだって、あなたの努力の向こう側に成功があります。まずは就職活動から。そして基本を覚えて応用へ。少しずつ進んで、夢をかなえてください!